
「甘いものが苦手なのに、スイーツを売っている人がいる」
そんなちょっと不思議な話から、今回のインタビューは始まりました。
お話を伺ったのは、「さくらみづき」を手がける鈴木さん。
静岡県 森町(もりまち)の名産を、千葉から全国へ。
その裏には、想像以上に“まっすぐすぎる地元愛”がありました。
軽やかに話すのに、やってることはかなり本気。
そのギャップも含めて、会話のテンポそのままにお届けします。
静岡県森町出身。「地元のものを関東で売りたい」からすべてが始まった
編集部まずは簡単な自己紹介からお願いします。



「さくらみづき」という抹茶スイーツを販売してます、鈴木啓祐です。
出身は静岡県森町ですね、お茶どころです。
今は千葉に住んでるんですけど、自分が好きな地元の商品を関東で売りたいなと思ってこっちに来ました。
実店舗なし。でも売れている理由



今やっている事業内容を教えてください。



静岡県森町の老舗のお茶屋さん「ヤマチョウ鈴木長十商店」さんの抹茶を使って、同じく老舗の和菓子屋さん「菓匠 あさおか」さんにオリジナル商品を作ってもらってます。
それを千葉で販売したり、全国にはサイトで販売したり、実店舗はなくて、駅とかイベントで出店してますね。
最近は駅での持ち帰り需要が上がってきて、「ちょっと来てるな」って感じてます。
「人に喜んでもらうのが好き」原点は接客業
編集部:これまでの経歴を教えてください。
鈴木さん:最初はホテルマン、そのあとアパレルで販売員やってました。
人と話しながら商品を紹介するのが好きなので自分を通して、相手が楽しい時間を過ごしてくれるのが嬉しくて。
「買ってよかった」って顔で帰ってもらえるのが、一番楽しかったですね。
気持ちよく帰ってもらう事を目標にしているところもありますね。


どん底からのスタート。「やりたいことをやる」と決めた日
編集部:そこからどうして今の事業に?
鈴木さん:工場で10年くらい働いて、役職もいただいてたんですけど…心を壊してしまって、引きこもったんですよね。
で、「自分は何をやりたいんだろう」って考えて人生1回しかないじゃないですか。
だったら、やりたいことやろうって思って、この事業を始めました。
「夢があるから折れない」仕事に向き合うスタンス
編集部:仕事で大切にしていることは?
鈴木さん:「夢」ですね、元上司に教わったことなんですけど「自分の夢ってなに?」って。
今も明確に一つあります。
その夢に向かって日々やるべきことをやる、自分の夢を大切にしているってところですかね。
やっぱり、しんどいことって続くんですよ。
でもその先に何かあるかどうかで、踏ん張れるかが変わると思っていて僕はその夢があるから「ここでへばってたまるか」って思える。
シンプルにそれです。
甘いもの嫌いが衝撃を受けた「菓匠 あさおか」の大福
編集部:甘いものが苦手なんですよね?
鈴木さん:そうなんですよ(笑)
でも「あさおか」さんの生クリーム大福を食べた時、「え、なにこれ、うまっ!」ってなって。
他のお店と全然違うんですよ、もちの食感も、口どけも。
職場に差し入れしてそこから気に入ってくれた同僚・上司がさらに手土産で買って持って行く。
そこから手土産は全部「あさおか」さんになりましたね。


「3日で試作」プロ同士が組んだ瞬間
編集部:商品化まではどれくらいかかりましたか?
鈴木さん:めちゃくちゃ早かったです。
ご縁があって「菓匠 あさおか」さんと「ヤマチョウ鈴木長十商店」さんを紹介してもらって
自分はこんなことがやりたい、県外で自分の土地の名産品をアピールしたいと力説させてもらいました。
そして、「ヤマチョウさんの抹茶を使って僕のオリジナルとして作ってもらえませんか?」と話したらOKが出て、話した3日後には試作ができてました。
職人さん同士のタッグがすごくて、数回の直しで商品化。
あとは僕の準備待ち、立ち上げ等しなくてはいけなかったので。
編集部:本気の人の周りには、本気の人が集まる そんな展開ですね。
静岡では売れた。でも千葉では売れなかった
編集部:順調でしたか?
鈴木さん:いや、最初は勘違いしました(笑)
静岡では、すぐ売れたんですよ。
でもそれって、みんなが知ってるからなんですよね。
千葉に来たら誰も知らない「あさおか?」「ヤマチョウ?」完全にゼロからのスタートでした。
「自分で畑耕して、種まかなきゃいけないんだな」って気づきましたね。
編集部:地元ブランドの“あるある”ですよね、でもちゃんと対策を考えて乗り越えてるのが強い。


食べたその日にリピート。リアルな反応がすごい
編集部:印象的なお客様のエピソードはありますか?
鈴木さん:鴨川のイベントで3日間出店した時ですね。
2日目に買ってくれたお客さんが、その日の夜にネット注文してくれて しかも大量に。
「明日行けないから注文しました」って早速リピーターになってくれて いや、早すぎでしょって(笑)他にも「2回目来ました」って人が。
リピート率の高さにびっくりしました。
鴨川ではみんな大福沼にハマって(笑)
「売るためじゃない」静岡県森町を広めるためのスイーツ
編集部:今後の展開を教えてください。
鈴木さん:最終的には、静岡県森町に人を呼びたいんですよ。
商品をきっかけに「行ってみたい」って思ってもらって、実際に来てもらう。
そうやって町が元気になって、雇用も増えたらいいなって思っていて極端に言えば、“森町を売ってる”って感覚ですね。


「まずは食べてほしい」そしてできれば森町へ



最後に読者へメッセージをお願いします。



まずは食べてみてほしいですね。
抹茶嫌いでも、甘いもの苦手でも「あれ、いけるじゃん」ってなると思うんで。
そこから静岡県森町っていいとこなんだって知ってもらえたら嬉しいです。
鈴木さん:あと、もう1つ良いですか?人生1回しかないんで、もがくだけあがいて好きなことやった方がいいですよ。
1回しかない人生、どう楽しむかって言うのが人生を豊かにする1つのポイントじゃないかな?って、最近よく思います。
僕が起業したのは40過ぎてから始めたんで遅いとかないです。
人生 大切に楽しんで行きましょう。
まとめ
静岡県森町の魅力を届けたい。
「菓匠 あさおか」と「ヤマチョウ鈴木長十商店」の力を借りて、それを形にしている鈴木さん。
甘いものが苦手だった人が、本気で惚れ込んだスイーツ。
そして その先にあるのは、地元を元気にしたいというまっすぐな想い。
ちょっと疲れた日でもいい。
ちょっと頑張った日のご褒美でもいい。
その一口が、少しだけ気持ちを軽くしてくれる。
そんなきっかけになるスイーツです。
会社概要
| 事務所名 | さくらみづき |
| 代表者 | 鈴木啓祐 |
| 事業内容 | 抹茶スイーツ・お茶パック販売 |
| ホームページ | https://sakuramizuki.net/ |
| SNS | インスタ |














